「台湾と日本の学生が織り成す新たな友情」
東京女子大学現代教養学部
心理・コミュニケーション学科
コミュニケーション専攻 3年
キムウンソ・小泉采生
2024年2月28日〜3月2日、日本語教員養成課程を履修している学部2、3年生の5名で、台湾台中市にある東海大學にて開催されるフィールドワークに参加しました。コロナ禍を経て、久々の対面開催となりました。
このフィールドワークは「台日社區交流(たいにち しゃくこうりゅう)」というもので、文化や言語交流をしながら、台湾と日本の社会問題について学びを深める活動です。
東京女子大学のほかに、愛知県にある人間環境大学、そして台湾の東海大學の学生が参加しました。東海大學から参加した学生のほとんどは日本語学科(日文語言文化學系)所属で、活動の使用言語は日本語でしたが、中には日本語の学習を始めたばかりの学生もいました。
各大学のメンバーで構成されたグループに分かれて、オンラインでミーティングや事前調査を行い、4泊5日の合宿において現地でインタビュー調査を行いました。
今回の全体テーマは「君たちはどう生きるか-台湾、日本の高齢者から学ぶ」であり、それぞれ「仕事に対する不安」、「高齢者に対する日本と台湾政府政策の違い」、「高齢者のレクリエーションとスマートフォン所持率」について学びを深めました。
1日目には夜市に行って台湾の食文化を堪能するとともにグループの仲を深め、2日目からはグループに分かれてインタビュー調査を開始しました。4日目には各グループの調査結果を発表し、普段の授業では得られない学びや気づきの多い、刺激的で充実した時間を過ごしました。
1日目、歓迎会でグループスケジュールを発表する様子
4日目、成果発表会
活動を通して
日本でのオンライン会議活動から、台湾での活動に至るまでの過程で、心強い仲間ができたことが何よりも嬉しいことです。台湾での活動を始める前は大したことないと思いましたが、リーダーとしてグループを率いることは毎回が挑戦の連続でした。
活動を進める中で、グループメンバーとのコミュニケーションに悩み、作業分担に工夫を凝らしながら、私自身の限界を超えて成長する機会となりました。特に、グループメンバーがいてくれたおかげで、活動を継続することができました。
この経験を通じて、助け合うことの真の意味を理解することができました。支え合い、共に歩むことで、個々の力を最大限に引き出し、共に成長する喜びを味わうことができたのです。(キムウンソ)
今回の活動を通して、グループでひとつの物事を達成することの素晴らしさを学びました。
わたしは2023年度の後期に東海大學に交換留学をしており、合宿の準備期間は台湾で東海大學の学生と一緒に過ごしました。ミーティング時に画面越しに見る東女生の雰囲気、双方の状況を理解できるけれども上手く表現できないもどかしさ…様々な思いを抱え、先生に相談したこともありました。
東女の学生としての参加であり、合宿開催前に一度日本に帰国する機会があったことから初めて他の参加メンバーと対面したときには、正体の分からない緊張感がありました。しかし、日台のメンバーが実際に台湾で顔を合わせた時の雰囲気に安心したとともに、日を追うごとに深まるグループ仲と調査の出来に、成果発表会が終わった後の達成感は忘れられないものとなりました。
留学、そして今回の活動での学びを通して、日本語教育をはじめとする言語教育や第二言語習得に興味を持ち、今年度、学部3年次から日本語教員養成課程を履修し始めました。異なる文化間における価値観をどう共有し理解していくか、自戒の意も込めて今後の課題としていきたいと思います。(小泉采生)
4日目、送別会後の集合写真
最後に
今夏も、愛知県名古屋市で合宿が開催されます。
春活動の参加大学に加えて、愛知県立大学の参加が復活し、総勢21名での活動となります。楽しかった春の活動の思い出を胸に、夏の活動も積極的に参加しています。春の活動の経験を活かし、リーダーとして、メンバーとして、夏の活動でもチームがより良い成果を上げられるよう全力を尽くしていきたいと思います。
以下、東海大學の学生が日本語学科のホームページに今回の活動の様子をまとめてくださいました。ご高覧いただけますと幸いです。
東海大學文學院日文語言文化學系
https://thupr.thu.edu.tw/newsdetail.php?id=52956&c=60#new_tab