東京女子大学学会 経済学部会 講演会

協力:東京女子大学SDGs推進委員会

ミャンマー(ビルマ)の人道危機を読み解く

ー国軍の思想と経済的基盤、市民の抵抗と未来像、動きの取れない国際社会-

【講師】根本 敬先生(上智大学教授)

【日時】2022 年 6 月 28 日(火)14:55-16:25

場所】23201 教室 学外の方はオンラインで参加可

  お申込みは経済学オフィスにメールで。 economics@lab.twcu.ac.jp

 

■講演要旨

ミャンマー(ビルマ)では 2021年2月1日に発生した軍事クーデターから1年5カ月が過ぎようとしています。 国軍により人々は殺され、逮捕され、拷問され、地方では空爆がなされ、村々が焼かれ、逃げ場のない国内避難民は数十万人に達しています。国際社会はほとんど動けず(動かず)、ミャンマーでは 市民が中心となり、不服従運動と武装闘争の両面で国軍に対する抵抗を続けています。
本講演ではクーデター後の実態を説明し、国軍の思想と経済的基盤、抵抗する市民の論理、市民の支持をえている 国民統一政府(NUG)が描く未来像について語ります。最後に、動かない国際社会をどう動かすかについて考えます。


■根本 敬(ねもと・けい)先生

上智大学総合グローバル学部教授。専門はビルマ近現代史。 1996 年から 4 年間、本学史学科で非常勤講師を務める。

『アウンサンスーチーのビルマ:民主化と国民和解への道』 (2015 年、岩波書店)をはじめ著書多数。