私の留学体験談

上海外国語大学日本文化経済学院準教授 呂 慧君 

日本留学の思い出

 私は大学卒業後に日本の関西に7年間留学した体験があります。私の専攻は日本文学で、『万葉集』から現代の作品まで、小説から詩歌、浄瑠璃まで、さまざまなジャンルで日本文学の新しい境地が開かれました。また、語学の授業や日本文化関連の授業などを積極的に受け、日本の方との交流や身の回りに出てくる日本語の勉強に身を入れ、日本語レベルの向上も実現しました。

 勉学のほかに、大阪造幣局の花見や天神祭りの花火大会、そして嵐山の紅葉、神戸のイルミネーションなど、日本の四季をたっぷり満喫しました。授業の内容と自分の興味に合わせて、伝統芸能である人形浄瑠璃や能、華やかで迫力のある宝塚歌劇、劇団四季、吉本新喜劇など日本で生み出した芸術と文化を堪能したのも印象深いです。

 また、アルバイトとして外国語学校や大手企業で中国語を教えた経歴を持ち、中国語ナレーションの仕事やお芝居、ラジオのDJを挑戦したこともあり、異国の地で多彩な経験を積みました。日本文化への理解を深めたうえに、世界を知ることもでき、見聞を大いに広めました。もっとも感動したのは、日本の方に優しく扱われて、友達がいっぱいできたことです。日本留学の経験やさまざまな人との出会いは私の人生の宝物で、本当にかけがえのない経験でした。

上海留学のお勧め

 留学の意義は語学力をアップさせるだけでなく、現地の人々と交流することを通じて、コミュニケーション能力が上がると思います。それと同時に、対象国の文化・風俗・歴史・社会を自分の目で見て感じて、異文化に対するより深い理解が実現でき、視野を広めることができます。其の中、一番肝心なのは、積極的に先生や友達などとコミュニケーションを取ることです。

 私の母校でもある上海外大は語学はもちろん、文学、文化、経済、地域、社会研究などのグローバル知識分野においても全国トップレベルの大学で、多元的な文化環境を皆さんに提供することができます。友達と楽しくコミュニケーションを取りながら、バンドや豫園などモダンと伝統の要素が融合した大都市上海で、上海蟹や小籠包のような本番の中国料理を満喫できれば最高ではないでしょうか。中国にいるうちにやってみたいことをどんどん取り組んでみることをお勧めします。「魔都」上海は必ず皆さんの人生の選択肢を広げ、より多い可能性を引き出してくれると信じております。